社労士の難易度と勉強時間は?20個の資格と偏差値ランキングで徹底比較!

社労士の難易度と勉強時間は?20個の資格と偏差値ランキングで徹底比較!

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社労士試験の合格率は、5〜10%で推移しており、難易度が高い国家資格です。

本記事では、弁護士や司法書士などの士業、宅建士、行政書士、その他の国家資格を含めた難易度ランキングから、社労士の難易度を分析してみました。

実際の試験合格者へ行ったアンケートから、おすすめの合格勉強法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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社労士の仕事や試験の概要についてはこちらをご確認ください。

社会保険労務士(社労士)はどんな仕事?試験の難易度や将来性は?

1. 社労士の合格率推移

参考:過去10年の推移と合格者の年齢階層別・職業別・男女別割合

社労士の合格率は、5%〜10%で推移しています。

合格率は低く、実はかなり難易度が高い国家試験です。

社労士試験の合格者に対し、弊社実施アンケートにおいて、「社労士(社会保険労務士)試験について、何度目の受検で合格しましたか?」という質問をしたところ、1回目が39%と半数を切っていました。

多く(過半数)の人が2回以上受験していることから、難易度の高さが伺えます。

同様の難易度の国家資格としては、行政書士、中小企業診断士、一級建築士、土地家屋調査士、全国通訳案内士、電気通信主任技術者などがあげられます。 他の国家資格と社労士の難易度の比較については、本記事の後段、他資格と比較した社労士の難易度ランキングにて非常に詳しく記載しておりますので、ぜひご確認ください。

2. 社労士で必要な勉強時間は?

社労士で必要な勉強時間は一般的に、約1,000時間だといわれています。

弊社実施アンケートでは、1日あたりの勉強時間が約3〜4時間学習期間は半年〜1年間の方が多く見られました。

ただし、毎日3時間ほどの勉強時間を確保できないという方も多いのではないでしょうか。

現在のお仕事や家事・育児などで忙しい方がほとんどでしょう。基本的には、総勉強時間を1,000時間と考え、逆算して勉強のスケジュールを立てるのがおすすめです。

勉強時間の例

・平日2時間、休日3時間の週16時間
→1年3ヶ月程度前から対策開始

・平日1時間、休日3時間の週11時間
→1年半〜2年程度前から対策開始

勉強時間1,000時間を目安に、試験直前期にはスパートをかけるなどの工夫をして、学習量を確保しましょう。

3. 他資格と比較した社労士の難易度ランキング

社労士の難易度は合格率や勉強時間からもわかるように、かなり高めです。

他にも、宅建士、行政書士、司法書士、税理士、弁護士など、独占業務を持つ人気の国家資格もありますが、受験資格が限られているものもあり、単に合格率だけで難易度を比較することは難しいのが現実です。

そこで、他の国家資格と比較した社労士の難易度を、偏差値で比較してランキングにしました。受験者数や合格者数も一緒にまとめていますので、ぜひご確認ください。

他資格と比較した社労士の難易度【偏差値ランキング】

偏差値資格名勉強時間
(目安)
受験者数合格者数合格率該当する大学(推定)
77司法試験(弁護士)8,000時間3,928人1,781人45%東京大学、 京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学
77公認会計士3,500時間18,228人1,544人8%
76税理士4,000時間28,853人5,626人20%
75弁理士3,000時間3,177人193人6%大阪大学、早稲田大学、明治大学
75司法書士3,000時間13,372人695人5%
74不動産鑑定士3,000時間886人146人17%
69英検1級1,200時間6%程度九州大学、北海道大学青山学院大学、同志社大学
67中小企業診断士1,000時間17,345人1,625人5% ※1次合格率×2次合格率筑波大学、東京都立大学、学習院大学、東京外国語大学、関西大学、立命館大学
67日商簿記1級1,000時間9,295人1,164人13%
66一級建築士1,000時間28,118人4,562人16%
65社会保険労務士1,000時間42,741人2,720人6%大阪公立大学、近畿大学、順天堂大学
64土地家屋調査士1,000時間4,404人424人10%広島大学、三重大学、東京芸術大学、國學院大学
64気象予報士900時間4,290人206人5%
63歯科医師3,157人2,006人64%
62薬剤師13,915人9,602人69%埼玉大学、岡山大学、関西学院大学、成蹊大学
62管理栄養士300時間16,351人9,254人57%
62行政書士800時間47,850人5,802人12%
58FP1級500時間5,023人653人8%程度千葉大学、宇都宮大学、愛知大学、駒澤大学、昭和女子大学、日本大学
58日商簿記2級300時間8,454人1,788人21%
57宅地建物取引士300時間226,048人38,625人17%
57社会福祉士300時間36,974人16,338人44%
※合格者に関するデータは最新のものを使用しています。
※参考(資格偏差値):資格の取り方資格難易度ランキング
※参考(大学偏差値):大学の偏差値一覧から調べる|マナビジョン

上記の比較を見てわかる通り、実は社労士は歯科医師や薬剤師、土地家屋調査士よりも難易度が高く、合格率も低いため持っていればステータスになる資格です。

受験者数は行政書士や宅建士より少ないため、認知度も高くはないと予測されますが、独占業務もありますので、取得して損はありません。

社労士の勉強時間は1,000時間が目安ですが、実際に合格者の方はどのように勉強を進めているのでしょうか。

弊社実施アンケートから、本当に合格者がお勧めする勉強法をご紹介していきます。

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4. 合格者に訊いた!実践したおすすめ勉強法は?

社労士試験合格者に対して行ったアンケート結果からは、8割以上の方が通信講座や資格取得スクール、有料のe-ラーニングなどを利用して学習しているという結果でした。

行政書士や宅建士など、一般的に難易度が高いといわれているような資格よりもワンランク上の社労士試験ではやはり、独学よりも費用をかけて整ったカリキュラムのもとプロから教えてもらう方が、コストパフォーマンスは良いと考えられます。

※弊社実施アンケートより

※本結果において、「独学」の勉強法の定義は以下としています。
【独学】市販のテキストや問題集、無料の学習コンテンツ(YouTube・スマホアプリ・Webサイト・過去問学習サイト)
【独学以外】通信講座、資格取得スクール、有料のEラーニング、高校・大学・専門学校での授業、会社や検定協会が主催する講義、上司・同僚・知人からの指導

ちなみに、行政書士や宅建士の独学対策に関しては、「独学合格者の方が多い」というデータが出ていました。

各資格の合格メディアでも解説していますので、ご参考ください。

参考記事

行政書士の独学合格者に訊いた!独学突破の勉強時間や勉強法を徹底解説

宅建合格者に訊いた!独学突破のための勉強時間や勉強法を徹底解説

やはり難易度がワンランク高い社労士の対策となると、独学で対策する人は少数派なようです。

しかし、通信講座やスクールを利用するとしても、インプットや問題演習などは自分で進めていく必要があります。

そこで、実際の合格者がおすすめする勉強方法や、勉強の進め方をご紹介していきます。

「過去問を完全マスター」

過去問の完全マスターは必須。過去問が骨格となります。その後過去問では出ていない論点と統計白書対策をプラスします。(40歳男性・士業)

「通信教育+問題集を覚えるまで解く」

独学は効率が悪いので通信教育を受けて、過去問はもちろん、課題の問題集を覚えるまで解く。新聞などで社会保障関連の記事をチェックする。(60歳女性・無職)

「インプットとアウトプットの繰り返し+新聞などで一般常識をキャッチ」

科科目数が非常に多いので、テキストによるインプットと過去問などによるアウトプットを繰り返し行うことで記憶を定着させることが重要です。また、一般常識については日々多くの新しい政策や法改正などについて報道されているので、新聞などをしっかりと読むようにしたほうがよいでしょう。試験対策テキストは直前期にならなければ刊行されないため勉強できませんが、それでは間に合わないように思います。(50歳男性・士業)

「労一、社一対策だけでもプロの力を借りた方が近道」

労一(労務管理その他の労働に関する一般常識)、社一(社会保険に関する一般常識)対策は最新の労働情勢の知識が必要のため、独学だと効率が悪い。 独学にこだわりたい人も、ここだけは予備校や通信講座の力を借りたほうが合格の近道だと思う。(30代女性・士業)

合格者の声から、過去問対策のポイントをまとめました。

<POINT>

  • 過去問対策の重要性

「過去問対策が重要」という点は、他の国家資格対策とも変わらないようです。

また「10年分を覚えるまで」「10年分を5周」などという声が多く、かなりガッツリ取り組む必要がありますので、計画的に進めていく必要があります。

  • 新聞やニュースで社会保障関連の最新情報や法改正をキャッチ

社労士試験対策の大きなポイントの1つとして、法や制度の改正などの最新情報を把握することが挙げられます。特に労一、社一とよばれる一般常識科目では、範囲が非常に広く対策も難しいといわれています。関連諸法令に加えて「労働経済白書」「厚生労働白書」からも出題され、最新情報に関する問題もあるため、新聞やニュースに加え、厚生労働省の新着情報などを頻繁にチェックすることも重要です。

  • 通信講座やスクールを利用した方が効率ヨシ

上述の通り、弊社実施アンケートでは、独学で合格した人は2割に満たない結果でした。

費用はかかりますが、経験豊富な講師から直接講義を受けられ、質問も可能な通信講座やスクールを利用した方が、勉強効率ははるかにアップすると言えるでしょう。

5. 日々の過去問演習はGakkenの1st Studyzで!

試験範囲が非常に広い社労士試験では、毎日の通勤時間やスキマ時間を利用して、コツコツ勉強を進めていくことが重要です。

そこでおすすめなのが、アプリやWebサイトでの過去問演習。問題数や解説が豊富なものを選べば、スマホ1台で質の高い勉強をスキマ時間の中で行えます。

Gakkenが運営する「過去問研究所 1st Studyz」は、完全無料で解説付きの過去問学習ができるサイトです。

出題年や分野の詳細な条件も指定でき、自分に合った効率的な学習を進められます。

その他、頻出単語の暗記学習や、結果からの予測合否判定など、本サイトひとつで幅広い試験対策が可能な点も、社労士試験対策にピッタリです。

社労士の過去問は他サイトでも掲載されていますが、試験実施団体に正式に許諾をとり、著作権法に準じたサイト運営を行っているのはこの「1st Studyz」のみ。

会員登録は不要、いつでもどこでも1クリックで学習を始められます。

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6. まとめ

社労士試験の難易度について、他のハイステータス資格と比較しながら解説してきました。

社労士の難易度は、弁護士、司法書士、税理士、不動産鑑定士などと比較すると低いものの、行政書士や宅建士、歯科医師、FP1級など、一般的に「難しい」といわれる資格よりも難易度は高く、ハイステータスな資格です。

同様の難易度(偏差値±1程度)の資格には、土地家屋調査士や一級建築士が挙げられます。

必要な勉強時間は約1,000時間で、前提知識にもよりますが、1年程度前からコツコツと対策を進めることがおすすめです。

社労士の試験は、法律に関する出題が大半を占めるため、ただ知識を暗記するだけでなく、過去問で出題傾向を理解し、慣れていく必要があります。

Gakkenが運営する「1st Studyz」は、会員登録不要、1クリックで10年分の過去問を自由に演習できるWEB学習サイトです。

単語帳機能や予測合否判定など、資格学習に役立つ機能も充実していますので、ぜひ一度お試しください。